4月7日 ついに福島、避難区域近くまで到達。想像以上の光景が・・・

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みなさんこんにちは。
4月2日から青春18切符を片手に京都から始めた旅も、ついにクライマックスが近づいてきました。

今回は、2011.3.11から3年と少したった福島へ人生で初めて訪れました。

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朝一で、土浦から常磐線で北へ向かって電車移動。
最初は気づかなかったのだが、福島に入ったあたりからマスクをしている人が増えたような気がした。
数えてみると、一車両に32人乗っていたがマスクの方は13人。そこから乗ってくる人の2人に1人はマスクをしていた。
少しずつ不安が募る中、福島県いわき市に到着。(福島の南にある都市。避難区域から約30〜40km)

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その後レンタカーを借りて、行けるところまで原発に近づこうと車を走らせた。
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最初、レンタカーの親切な社員さんに、おすすめされた道の駅よつくら港へ!

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ここへ来るまでにも、聞いたことのある地名が、標識にチラホラ見え少しずつ緊張感が増していた。
ただとても天気がよく、気持ちが良く北を目指せた。

 

hahha

ごはんは、海鮮丼を!
とてもおいしかった。ただ、生の魚・・・原発の放射線とか大丈夫なのか?と正直口にしながら思っていた。
見えない放射線。何がなくてもそこに住んでいるだけで不安になることがいっぱいあると感じた。

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子どものこんな声も・・・胸に突きささるね。

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よつくら港は、カンニング竹山のサインと、

th_IMG_2670吉川晃司・布袋寅泰が復活して得た収益で建てたチャイルドハウスがあった。

自分たちが人前に立つ仕事ということで、何か復興の役に立てたらと活動しているのだろう。どんどん支援活動を行って、福島に還元してもらいたい。

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その後、コンビニでマスクを購入し、(マスクの種類が豊富でした・花粉症の影響かも・・・)さらに北上する。

 

th_IMG_2678すると原発??らしきものが!?

・・・だがこれは、広野火力発電所でした。

原発の近くに火力発電所。電力を東北で使うだけならこんなに発電所はいらないのになぁとか思いつつ、また、ここは無事だったんかーなどと思いながら車を走らせる。

だんだん人が減ってきて、すれ違うのは警察車両やトラックばかりになっていく。店は作業員向けに少しコンビニなどが、空いているだけで一般の人は全然見当たらない。

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そんな中、J−ヴィレッジの看板が!サッカーのトレーニング施設の中では最高峰の施設・・であった所。

ちょっと入ってみると・・・

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「東京電力・・」「◯◯建設・・」「◯◯除染車・・」「日立◯◯」などを車の窓やドアにはった車が。(危マークが余計不安をあおる)

物々しい雰囲気といっぱいにとめられた駐車場、

th_IMG_2810サッカー場の上に立つプレハブなどに圧倒された。
今は、将来を期待された選手ではなく、原発作業員で全てが占められていた。

そこからさらに北上を続けると、

th_IMG_2802道の左や右に、おかしなものが大量に・・・

何だこれ??緑のシートらしきものが・・・そして、黒いものも大量に・・・

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と思っていたら、立ち入り注意の看板!?
すぐそこに立ち入り禁止区域が迫っている!と思っていると・・・

 

右手にこんな大きな看板が!!

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「通行証確認中につき停止をお願いします」と。
はい、そりゃないです。若い笑顔の素敵な警察官にUターンの指示をだされ、素直に従いますそりゃ。
でも横に行ってみたらどうなるやろ・・・

th_IMG_5869こちらもバリケード&看板&放送で帰れと言われました。
素人が入れるギリギリの所まで来た実感と、あの中はどうなっているのかという得体の知れない怖さと複雑な感情になりながら禁止区域近くを走らせていると、
また・・・

th_IMG_5871こんなものが。大量に。核の何か廃棄物なのか?!とまた変な汗がでました。

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近づいてみると番号がふられていて、なんの番号などと思っていると・・・

「除染作業中」なる看板がたてられ、そこで作業している人が!どうやら枯れ葉などが放射線をあび、それを回収したものを大きな袋に入れて密封し、除染している様子でした。

帰りにこんな光景も・・・

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こうすることで、除染したとなるのが現状のようで。放射線の怖さをまた感じ、一度放射線が世に放出されるとこれでもかというくらいしつこさでずっと残っていってしまうものなんだと。

これがクリーンなエネルギー?

こうまでしないとダメな原発・放射線・・・
いいようのない怒りがこみ上げて来たとき、

こんな光景がぶわっと目の前に・・・

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どこまでも続く桜道・・・

震災前なら、人で溢れていたであろうこの土地。に映像を撮りにきていたカメラクルーと、1、2台の車のみの光景。

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横には放射線量が高い地域のため観覧は車でとのこと・・・

人のたてた看板とと何も言わずにただそこにある自然の雄大さに圧倒され、涙がでた。

「自然には適わんなぁ・・・」

この光景をちっちゃい子どもからお年寄りまで、見せれない福島・・・・

ふるさとが奪われる苦しさ・・・

東電が悪い、政府が悪いと責任をなすり合う大人達・・・

もう一度よく福島を日本を深く考えないとあかんねんなと心から感じた一日でした。

ふるさとを奪われた方々、津波や震災の被害で今も苦しんでいる方々、お亡くなりになられた方々に深くご冥福をお祈りいたします。

生きたくても生きれなかった人の為にも、生きているものがこの問題から逃げないことが大事だと思います。

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いつかこのきれいな空が、見えない恐怖が取り払われ、笑顔の絶えない町になるように・・・

 

一人ひとりの想いで、福島が変わるように・・・